学校紹介

やんばるの自然を生かした環境教育

国頭村立 安波小学校 校長 宮城 尚志

 

 本校は、沖縄本島北部(通称:やんばる)東側の山間に位置し、亜熱帯の原生林に囲まれた全校児童9名のへき地小規模校である。

 一校区、一集落の安波は、自然の織りなす景観と農村特有の風情を持ち、地域の教育に関する関心は高く、協力的で人情が厚く連帯感も強い。

 基幹産業としてはパイナップルやジャガイモ、菊栽培を中心とした農業が中心である。 学校はイタジイなどの山林に囲まれ、学校の裏には安波川がある。

 緑に囲まれた自然環境の中、国指定や県指定の貴重な動植物が生息し、時折、天然記念物のヤンバルクイナの鳴き声やノグチゲラのドラミングが教室にも響いてくる。

 また、学校の裏にある安波川の清流にはカニやヨシノボリ、テナガエビ、ヌマエビなどが棲息し、時々ウナギがみられるなど、自然の教材に囲まれたすばらしい学習環境にある。

 本校では、このような恵まれた環境を生かすため、生活科や総合的な学習の時間などの授業を通して、様々な体験活動を行っている。

 教材園では、パイナップル、ジャガイモ、スイカ、モーウイ、シュンギク、チブル、カボチャなど、季節に合う野菜を栽培している。植え付けから収穫までの活動を通して農業の大変さや収穫の喜びを味わうとともに、植物の花や葉のつくりや役割、成長の様子などを体験的に学んでいる。

 また、ノグチゲラなどの天然記念物の写真掲示や、50種類ほどの山野や水辺の鳥の写真をラミネートにして学習することにより、やんばるにの貴重な生物たちに対する、興味関心が高まってきた。

 本校の中庭には、立派なリュウキュウマツをはじめ、ガジュマルの大木、リュウキュウコクタン、サンダンカ、キバタイワンレンギョ、ケラマツツジや絶滅種ではないかとされるリュウキュウアセビが植栽されている。

安波小校内のリュウキュウアセビ

安波小校内のリュウキュウアセビ

 また、校舎の周りはカンヒザクラが数多く植えられ、グアバやヒラミレモンなどの果樹も植えられている。